【獣医師解説】目を開けたまま熟睡する猫の心理

あられちゃんはたくさん遊んだ後に、目を開けたまま眠ってしまったようです。この寝姿からは、どのようなことがわかるのでしょうか。
ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に聞きました。
岡本先生:
「猫はとてもリラックスしているときや夢を見ているときに、目を開けたまま眠ることがあります。また、目を開けて寝るのが癖になっている猫もいます。
目を開けて寝るのはそのコの個性だと思いますが、瞼が短かったり、目が大きいコは開きやすい傾向があるかもしれません。
今回のあられちゃんも、目を開けたまま眠っており、目頭にある瞬膜が出ていましたね。瞬膜とは第三眼瞼という内眼角にある膜のことをいいます。正常時の起きているときは瞼の内側に収納されていて少し見える程度ですが、瞬きした際やリラックスしているとき、眠っているときに眼球を覆うように出てきます。
このことから、あられちゃんはとてもリラックスして熟睡している様子がうかがえるでしょう」
猫が目を開けて寝ているときの注意点は?
岡本先生:
「猫が目を開けたまま寝ていると、『目が乾くのではないか?』と心配になることもあると思います。しかし、猫は熟睡していると思いますし、目のトラブルを引き起こすことはほぼありませんので、寝ているときは起こさないであげましょう。
また、目を開けて寝ているときに瞬膜が出ていることは正常ですが、起きていてもずっと瞬膜が出ている場合は目の病気が考えられます。動物病院を受診するようにしてください」
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
写真提供・取材協力/@boku_mizoreさん/Instagram
取材・文・構成/雨宮カイ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年3月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。