【獣医師解説】ふだんとは違うぺたんと潰れた体勢で拗ねる猫の心理
ここからは、クロムくんの一連の行動の心理について、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に解説していただきます。
――クロムくんは飼い主さんが遅く帰宅したときに、ドアの前でぺたんと潰れて、拗ねた顔をしてお出迎えをしたそうです。このクロムくんの行動から、どのような心理が読み取れますか?
岡本先生:
「飼い主さんをずっと待っていて待ちくたびれてしまった、早く飼い主さんにかまってもらいたいという気持ちなのではないかと思います」
――暑くてお腹を冷やしたいときや、甘えたいときにこの体勢をよくするというクロムくん。飼い主さんによると「拗ねるときは隣の部屋や上の階に移動することが多く、このような状態で拗ねていることは珍しい」とのことですが、クロムくんがいつもと違う拗ね方をしたのには、どのような理由が考えられますか?
岡本先生:
「飼い主さんの仕事がいそがしくて、数カ月充分にコミュニケーションが取れていなかったことと、飲み会でいつもより帰りが遅くなったことで不安な気持ちになって、いつもより甘えたい気持ちが強く出たのかもしれません」
早くかまってほしい、甘えたいという気持ちが伝わる、クロムくんのお出迎え姿。こんな愛らしい拗ね方をされたら、時間を忘れていっぱいなでなでしてあげたくなっちゃいますね。
写真提供・取材協力/@nishibiheさん/X(旧Twitter)
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/宮下早希
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2024年7月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。