【獣医師解説】突然“小競り合い”を始める猫の心理とは

ここからは、おかゆちゃんとおにぎりくんの行動から読み取れる心理などについて、ねこのきもち獣医師相談室の山口みき先生に解説していただきます。
――おかゆちゃんとおにぎりくんは、キャットタワーのボウルに仲よくぎゅうぎゅうになって入っていたのに、突然“小競り合い”を始めたそうです。2匹の行動からは、どのような心理が読み取れますか?
山口先生:
「何か2匹の間で、興奮につながる刺激があったのではないでしょうか。また、猫は同じ状態が続くことを嫌いますので、それによる行動かもしれません」
――仲よくくつろいでいた猫同士が、突然“小競り合い”や激しいじゃれ合いを始めるのは“猫あるある”のように思いますが、なぜ猫はこのような行動を取ることが多いのでしょうか?
山口先生:
「猫の気質によるものでしょう。猫は狩猟動物なので、突然興奮のスイッチが入ることがあります。
また、前述のとおり、猫は単独行動の場合を除く、ほかの猫や人との関わりが生じている場面において、同じ状態が続くとイライラする傾向があります。たとえば、おもちゃで遊ばせているときや撫でているとき、し続けていると猫が攻撃的になることがあります。こういった傾向から、くっつき始めは気持ちよかったけれど、時間が経つにつれイライラが生じたのかもしれません。
そのほか、人は気がついていないだけで、猫が嫌だと感じる刺激があったなどの理由も考えられます」
きっと今日もおかゆちゃんとおにぎりくんは、ときに“小競り合い”をしながら、仲よく一緒の時間を過ごしていることでしょう。
写真提供・取材協力/@kayugirigramさん/Instagram
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・山口みき先生)
取材・文/宮下早希
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年3月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。