飼い猫としての生活のなかで発達!? 猫の鳴き声に関する豆知識
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飼い主さんとのコミュニケーションツールとして使われている、猫の鳴き声。では、猫はどんなときに、どんなことを伝えようとして鳴き声を発するのでしょうか。今回は、猫の鳴き声に関する豆知識について、愛玩動物看護師の小野寺温先生に伺いました。
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猫の鳴き声に関する豆知識3つ
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猫は本来鳴き声で会話をしない
猫は野性時代、獲物や敵に居場所を知られないように鳴かずに過ごしていました。また、単独行動をしていたので、猫同士で鳴いて伝え合う必要もありませんでした。そのため、基本的に猫同士は鳴き声で会話をしないもの。
飼い猫が鳴いて気持ちを伝えようとするのは、声を発したほうが有利だと学習したからなのでしょう。続きを読む -
サイレントニャーは人への依存度が高めの猫がしやすい
口を開けているのに声が聞こえない、通称・サイレントニャー。無音と思いきや、じつは人には聞こえない周波数で声を発していると考えられています。
サイレントニャーはひかえめな性格の猫のほか、「大きな声を出さなくても飼い主さんは察してくれる」と思っている、人への依存度が高めな猫がやっていることが多いかもしれません。続きを読む -
猫が鳴いたときに反応すると“おしゃべり”になる
猫は、人が反応したときの鳴き方を学習して覚えます。そのため、鳴くたびに飼い主さんが「な~に?」などとやさしく反応すると、イイコトがあったと覚え、さらに“おしゃべり”になるでしょう。
その逆で、激しく大きな鳴き声をひかえさせたい場合は、適度に無視をしていれば鳴き声が減る場合もあります。続きを読む -
猫が鳴くおもなシーン3つ
野性時代に鳴き声をコミュニケーションツールとして使っていなかった猫は、じつは声を発することが得意ではありません。鳴くことは、猫が「飼い猫」として過ごす生活のシーンのなかで発達させたもので、お返事をしたり、何かしてほしかったりするときによく鳴きます。
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飼い主さんから話しかけられたとき
愛猫の名前を呼んだり、「おはよう」などと挨拶したりしたときに鳴き返してくるのは、猫なりに返事をしているつもりなのでしょう。このときの鳴き声は、ひかえめな小さな声や、サイレントニャーなどが多い印象。鳴いたあとに猫がよろこぶことをすると、お返事鳴きがパターン化するケースもあります。
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1匹でいるとき
1匹でいる猫が突然声を発することがあります。人がボソッとつぶやくような独り言に近い感じのもので、おもに勢いよく何かをしたとき、好物のフードを食べているとき、窓の外に獲物を見つけたときなどに、つぶやくような不思議な鳴き声を出すのが特徴です。
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飼い主さんに何かしてほしいとき
飼い猫が飼い主さんに向けて鳴くときは、ゴハンがほしい、かまってほしい、早く起きてほしいなど、「要求」を意味することが多いでしょう。そのときの鳴き声は、子猫のように甘えた高い声だったり、必死な大声×長い声だったりとさまざまです。
なかには人の発声をまねて、「ごはぁん」などの言葉をしゃべるかのように鳴く猫もいます。ただ、難易度が高いので、できる猫は少数でしょう。猫が叫ぶように鳴くときは注意が必要!
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猫が頻繁に「アォ~ン」などと叫ぶように鳴いている場合は、注意が必要です。1匹でいることに不安を感じる「分離不安」や、加齢によって起こる「認知症」などのおそれがあります。
また、発情していたり、ケガをして痛みを感じていたりするときも同様の鳴き方をするので、ふだんと愛猫の様子が違うときは、念のため動物病院を受診しましょう。甘えるように高い声で鳴いたり、大きな声で激しく鳴いたり、ほとんど聞こえない声で鳴いたりと、日々さまざまな鳴き方をする猫。愛猫が何を伝えたいのかしっかり理解するためにも、ふだんどんなときに、どんな鳴き方をするのかよく観察しておきましょう。
お話を伺った先生/小野寺温先生(帝京科学大学講師 愛玩動物看護師)
参考/「ねこのきもち」2024年12月号『「ゴロゴロ…」「ニャン!」でコミュニケーションをとってます 鳴らして♪鳴いて♪猫の音』
文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。続きを読む - 記事一覧に戻る