「猫カゼ」は人の風邪と同じ? 猫カゼの症状と予防法を解説
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命にかかわることもある、怖い猫カゼ。まずは、愛猫を感染させないことが大切です。獣医師の山本宗伸先生に、猫カゼの予防法と発症したときの対応についてお聞きしました。猫カゼとはどんな病気かも、簡単におさらいしましょう。
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命にかかわることもある「猫カゼ」とは?
猫カゼとは、特定のウイルスや細菌に感染して起こる呼吸器感染症の総称。おもに、猫ウイルス性鼻気管支炎(猫ヘルペス感染症)、猫カリシウイルス感染症、猫クラミジア感染症の3つを指します。
主な症状としてはくしゃみ・鼻水・目ヤニ・涙などがあり、元気や食欲がなくなることや、発熱するなどの全身症状が起こることも。重症度や感染力の強さは、人の風邪と大きく異なります。続きを読む -
怖い猫カゼから猫を守るため!飼い主さんにできること
完全室内飼いの猫でも「感染する可能性がない」と言い切れないほど、感染力が強い猫カゼ。予防のポイントを解説します。
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ワクチンを接種する
猫カゼには、予防するためのワクチンがあります。主治医の指示に従って、定期的にワクチン接種を受けましょう。過去に猫カゼにかかったことがある猫(キャリア猫)でも、ワクチン接種で再発したときの症状を軽減できます。
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感染した猫と接触しない
猫カゼにかかっている猫と網戸越しに近づくだけでも感染する可能性があるので、外猫が近付く窓は開けないようにしましょう。新しく猫を迎える場合は、必ずワクチン接種をしたうえで、少なくとも2週間は先住猫と生活スペースを分けてください。
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可能な限り初乳を飲ませる
母猫の初乳に含まれる移行抗体を飲むことで、子猫は数カ月間、さまざまな感染症から身を守ることができます。猫の出産に立ち会う機会はあまりありませんが、知識として覚えておきましょう。
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飼い主さんの手荒い・消毒を徹底する
飼い主さんの手などに付着した病原体から、猫カゼに感染することもあります。帰宅後は石けんで丁寧に手を洗い、消毒しましょう。
外猫と触れあった場合は、着替えて靴の砂も落としましょう。続きを読む -
症状が見られたら自己判断せずに受診を!
くしゃみや鼻水の症状がでても、猫カゼとは限りません。ほかの原因で鼻炎を起こしている可能性もあります。症状がみられたときは自己判断せず、必ず動物病院を受診しましょう。
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同居猫とのスペースをわける
感染猫のくしゃみの飛沫や鼻水には、大量のウイルスが含まれています。そのため、同じ空間にいるだけで猫カゼに感染するおそれが。感染した猫は、ほかの猫と別の部屋で過ごさせましょう。
ストレスのない環境をつくる
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猫は強いストレスを感じると免疫力が下がることがわかっています。免疫力の低下は、猫カゼを重症化させることも。適温・快適・安心でストレスフリーな環境づくりを心がけましょう。
栄養バランスを整える
ふだんから栄養バランスのよい総合栄養食を主食として与えて、健康な体づくりを目指しましょう。食欲が落ちた場合は、スープ状のものや嗜好性の高いものをトッピングするのも手です。
顔周りの清潔を保つ
目ヤニ、鼻水、涙などで汚れている場合はきれいにしましょう。その際に細菌が付着すると二次感染の原因になるので、清潔な手で、コットンなどをぬるま湯で湿らせてやさしく拭きましょう。
猫カゼは感染を予防することが大切ですが、万が一感染した場合もほかの猫に移さない努力が必要です。正しい予防法と感染後の対応を理解して、猫の健康を守りましょう。
お話を伺った先生/山本宗伸先生(猫専門病院Tokyo Cat Specialists院長)
参考/「ねこのきもち」2024年12月号『「どうせ風邪でしょ」と思わないで 全猫飼いさんに知ってほしい猫カゼの真実』
文/小崎華
※記事と写真に関連性がない場合もあります。続きを読む - 記事一覧に戻る