思わぬ事故から愛猫を守ろう キッチンで気をつけたい3つのリスク
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家の中には、猫にとって危険なものがたくさん。今回は冬に気をつけたい猫の事故について、獣医師の小林清佳先生に教えていただきました。
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1. 誤食
家の中で起きる猫の事故で、最も多いのが誤食。食べたものによっては手術が必要になることもあります。中毒物質の場合、いったん体に吸収されると最悪死に至ることも。好奇心旺盛な若い猫などはとくに注意が必要です。
以下に挙げたものにはとくに注意しましょう。
<中毒のリスク>
・ユリ科の植物
・駆除剤・防虫剤
・タバコ
・チョコレート
・コーヒー、紅茶
・アルコール
・ネギ、ニラ、玉ねぎ
・エビ、イカ、貝類
・ポトス、アイビー、アロエなどの観葉植物
・人の薬やサプリメント など
<腸閉塞や穿孔のリスク>
・ビニール袋
・ウレタンマット
・キッチンペーパー
・糸や毛糸などヒモ状のもの
・針、画鋲
・乾燥剤やPTPシート(※錠剤などの包装に使われる、プラスチックにアルミを貼り付けたシート)続きを読む -
どう対策する?
・危険なものや猫が誤食しやすいものは、飾ったり出したままにしたりしない
・ゴミ箱はフタ付きのものを選ぶ
・猫がいる空間での縫い物や編み物は避ける
・猫がかじるような素材のものを使わない続きを読む -
2. ヤケド
猫が興奮して走り回っているときなどは、ヤケドに要注意。勢いよく突進してやかんをひっくり返したり、煮立った鍋に触れてしまったりして、命にかかわる事故になることもあります。暖房器具によるヤケド(低温ヤケドを含む)にも気をつけましょう。
・調理中は、猫がキッチンに近づかないよう対策をする
・ストーブやヒーターを使用する際は、柵で囲うなどして猫が直接触れないようにする
・ペット用ヒーターにはカバーやマットを活用する
・長時間こたつの中に入らせない
・ホットカーペットなどの暖房器具は、温度が高くなりすぎないよう調節する
・ろうそくに近づかせない3. 感電
猫はコードのような、細長くてニョロニョロしたものが大好き。噛み心地がよいのか、コードをかじるクセがある猫も少なくありません。万が一感電すると、体に電流が流れてヤケドやショック状態になることも。
・コードやコンセントの差し込み口を、カバーやボックスで覆う
・使わないときや留守にするときは、できるだけコンセントを抜く人肌恋しく、愛猫との距離がいつも以上に近付く冬。愛猫を事故から守ることを意識しながら、楽しい冬を過ごしてくださいね。
お話を伺った先生/小林清佳先生(モノカどうぶつ病院院長)
参考/「ねこのきもち」2024年12月号『事故を防ぐために注意したいことがパパッとわかる!猫との暮らし10大リスク早見チェックシート』
文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。続きを読む - 記事一覧に戻る